設立と由来

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 公益財団法人松ヶ岡文庫は、鈴木大拙博士(1870-1966)及び大拙の発願に賛同する有志、明石照男、石井光雄、岩波茂雄、安宅彌吉、小林一三、五島慶太、近藤滋彌、酒井忠正)により、昭和20年北鎌倉松ヶ岡に設立され、翌21年2月財団法人として認可を受けて発足した。文庫の設立は、かつて大拙の師であった釈宗演老師(1857-1919)によって発案されたものであり、松ヶ岡文庫の設立のひとつには、宗演老師生前の志を実現し、鎌倉の地に仏教研究の一拠点を作ろうというものであった。

 この文庫を訪れる人は、まず、東慶寺山門に、俗塵を払い、参道を進むことやや右手に松ヶ岡文庫の標柱に出会う。その脇に、知と心の道に触れようとする人間以外を拒む扉がある。この扉と標柱の上に、毎年野生のツバキが咲くが、松ヶ岡の聖域には、この簡素、一重、赤のツバキこそ実にふさわしい。

 文庫の書庫には、およそ七万冊にもおよぶ貴重な専門図書が纏めて蔵されており、日本有数の仏教文庫となっている。禅籍約一万冊、洋書はおよそ九千点、その壮大な書籍は、印度・中国・日本をはじめとするアジアの仏教思想はもとより、世界の諸宗教・思想等々、人文科学全般に及んでおり、言語も英語ばかりでなく世界の諸言語、サンスクリット語にまで渉っている。

 これらの蔵書は、鈴木大拙夫妻(妻:ビアトリス1878-1939)の蔵書を中心として、石井光雄(元:日本銀行総裁1880-1966)旧蔵の図書、聖一国師(1202-1280)手沢『新編仏法大明録』や沢庵和尚(1573-1645)真蹟『臨済録抄』の「重要文化財」「重要美術品」等に指定されている和書も収められている。

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